キミがいたから~Thank you~
うはー、本当に1クラスしかないんだね…
さみしーっ…
って、彩たちいるからいーやっ!
「重岡、入りなさい。」
「あ、はい…」
あたしが教室に入ったとたん、教室がざわざわしだした
『かわいいー』
『かみさらさらー』
も、もしかして、褒められてる系?
照れるからやめてーっ!!
って、何馬鹿なことを…ほんっとにバカだな、あたし。
「重岡、自己紹介。」
「あ、はい、両親の仕事の都合で転校してきました。
 重岡眞凛です、宜しくお願いします。」
「重岡はー…」
――ガラガラ。
先生があたしの説明をし始めたときに一人のチャラ男が入ってきた
「おくれてすまそー☆みんなー、おはぽー♪」
「はぁ、塚本、お前…」
「すまそー!!!!」
やけくそで言う塚本とか言う奴。
つ、塚本?
「祐哉おせーよ!!!」
「わりぃわりぃー」
ゆ、祐哉?
てか、さっきからめっちゃ目あうんだけど…
「あ、あれ?誰この子」
今あたしに気付いたみたいに言い出した。
「重岡眞凛です。」
「うおー!!転校生!?おれ、塚本祐哉、よろしくーっ☆」
テンション高いし…髪の毛、銀に赤のメッシュ…
うわー…すげー…
「あれ?俺の席の横空いてるけど…え、もしかして、眞凛の席!?」
い、いきなり呼び捨て…
「そうなるな、じゃあ、塚本についていけ」
「あ、はい」
「ついてこぉい!!」
「あ、はい」
席に着くとため息をついてしまった。
「何でため息?」
「あ、いや、べつに」
同姓同名なのに見た目、まったく違うんだな…
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