キミがいたから~Thank you~
給食を食べ終わった彩たちがまだ食べ終わってない眞凛に近づいてくる。
「あれ?眞凛、珍しいね!!眞凛が食べ終わってないの」
「嫌いなものの時はおそいよ…?」
嘘だよ。嫌いなものなんてないもん。
でも、祐哉が気になって食べ物がのどを通らないって言うか…。
え、気になってる?待って、眞凛には、彼氏の祐哉がいるじゃん。
はぁ…。もうやだ…。
「…眞凛が食べ終わるの遅いのって…祐哉のせいじゃろ?」
葵の声がした。
しかも、思ってること、分かってるし…。
「それと、言いたいことあるけん、図書室きて。」
「あぁ、うん…」
なんだろう…。
「眞凛、給食片付けとくけん」
「ありがとう。」
ほんと、留華たちはいつも優しいよな…
前の学校よりも断然いいけど、祐哉と会えないのは寂しい…。
そう思ってると図書室なんてすぐに着いた。
「で、なに?」
「…祐哉の好きな人、知っとる?」
「…知らない」
「…眞凛、お前じゃけん。」
「え…?」
葵、嘘だよね?
祐哉の好きな人って…。
うそ…。
でも、嫌じゃないって思ってる自分が…悔しい…。
「でも、祐哉より、俺のほうが眞凛のことすきじゃけん…。」
「…ちょっと、時間頂戴。」
「…分かった。まっとるけん、いつでもいいけん、気持ち聞いてくれてありがとう」
葵は微笑んでその場をさって行った。
はじめてみた、葵の優しい笑顔…。

でも、どうしよう…。
祐哉…どうすればいいの…?
眞凛、わかんないよ…
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