キミがいたから~Thank you~
*眞凛 Side*
『彩や留華にたよっちゃいけんけん。』
…たよっちゃだめって…あ!
祐哉にメールすれば…

――――――――――――――――――
To:祐哉
件名:どうしよう…
――――――――――――――――――
本文
 眞凛の学校のモテモテ
の2人から告白されちゃっ
た…
 でも、眞凛には祐哉しか
いないよ?だけど、どうや
って断ったらいいかな…
―――――――――――――――――――

  パタン…

携帯の閉じる音が静かな眞凛の部屋に響く。
「あーあ…うーん…はぁ」
意味のわからない言葉を発しながらも祐哉からの返事を待つ。

ヴーヴーヴーッ

携帯のバイブ音。
学校に持っていくからバイブ音にしたまま。
音楽に変えるのが面倒くさい…。

――――――――――――――――――
To:眞凛
件名:Reどうしよう…
――――――――――――――――――
 …眞凛の好きなように
したら?俺がいいなら断
ればいいし…
 …あと、話があるから
電話する。
――――――――――――――――――

え?なんで?
いやだ…もう…

ヴーヴーヴーッ

「もしもし?眞凛?」
「ねぇ、なんで?」
「…」
祐哉は黙り込んだ。
「…」
眞凛も黙ってしまった。
「あのね…俺…!!」
「うん…」


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