キミがいたから~Thank you~
――休憩時間――
「ねー、どこに住んでたの!?」
「友達なろー」
いろいろと声がかかってくる
あの子のほうをみるとこっちを見ている
話しかけてみよーっと…
「ちょっと、トイレ行って来るね」
適当な嘘を言ってこの場からはなれた
そして、あの子の席のところにいって
「ちょっと、屋上きてね」
「え、眞凛?」
「うん、はやく」
そういうと俺は先に屋上にむかった

――屋上――
「来てくれるかな…」
少し不安な気持ちで待っていた。
すると、ドアの開く音…
「あ、来てくれたんだ」
「あ、うん」
「そー言えば名前きいてなかったよね」
「重岡眞凛です」
眞凛…珍しい名前…
「眞凛ってよぶね?てか、可愛い名前だね」
「あ、ありがとう」
めっちゃいい子じゃん☆
「俺のことは祐哉でいいから」
「うん」
眞凛はつくり笑顔をしている
顔、引きつってる
「ふふ。ねぇ…聞いちゃいけないかも知れないけど…
 いじめられてる?」
少し笑ってしまった。でも、すぐに質問に移った
「え、えとー…」
言いにくいんだ…
「言って?」
「いじめられてます…」
「そっか…。でも俺は、眞凛の見方だからね!」
「ありがとう」
今度は、自然の笑顔になった眞凛
「あ、自然の笑顔になってる!」
「ほんと!?眞凛ね、祐哉といると笑顔になるっ!」
ちょっと照れる///
「俺も、眞凛といるときは自然と笑顔になる!」
俺たちは笑いあった
―――キーンコーンカーンコーン
「あ、教室戻らないと…」
「うん…」
「大丈夫。俺が守るから」
「ありがとう」
また、微笑む
絶対に俺が眞凛を守る

――教室――
「祐哉ー!!トイレなげぇよ!!」
「ごめん、ごめん用事してたからさ」
「つか、重岡と戻ってきたじゃん」
「うん。ちょっと話してたから」
「えー!!あんなキモい奴と!?」
「なんで?普通の女の子じゃん?」
微笑みながら周りにいる人たちに言った
眞凛は…優しくて、俺より少し背が高くて…
でも、いじめられてる…
俺といるときはめっちゃ笑顔で…その笑顔が輝いてる…

…俺は、眞凛に恋してる…
初めての恋を…
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