考えちゅ
「だーれだー♪」
「わっ……んだよ、姫路かよ」
「おぬし……何故分かったのじゃ?」
何でじじい語。
「声で」
裏声使ったって、姫路は姫路だって分かる。
「ふーん? つか、なーんか元気なさそうですけどー……なに、どかしたっ? 恋の悩みか?」
目隠ししてた手が離れ、姫路が目の前にきた。
「…………実は」
「なに?」
「…………………………や、なんでもねーよ」
「……は?! 意味わかんない、言えしー」
だって……昨日の話を姫路にきいてもらっても、あれ(めんどうなことにしか)なりそうだから言わないことにした。
「んー、まあー……言いたくなったら言って? あ、あと、今日体育あるから、チーム組もうねー」
そう言い残し、姫路は友達のほうへ行った。