先生!恋ってなんですか?!

でも、この【好き】は恋の【好き】じゃない。

だって・・・生徒が先生に恋の感情を持つなんて、現実ではありえないでしょ・・・。


しかも、私大事な大事な彼氏いるもん♪


だから、直ぴーに対する【好き】は・・・パパみたいな感じ?

何でもしてくれるパパ的な存在。

例えば・・・毎日わが子とキャッチボールしてくれるパパとか?そんな感じ。

って、私は思ってる。



「じゃ、終わりま~す」

「へっ?!」


私の知らないうちに授業は終わっていた。一回も注意されなかったのが幸運だった。



と思ったのに・・・・。



「季穂!オマエこれから職員室来い!」

あちゃ~怒られる・・・。

まっ、直ぴーに怒られるなら全然いいや(笑)

私は、使わなかった教科書とノートをスクバの中に入れて、直ぴーの待ってる職員室に直行した。


「うわ~・・・職員室って1番イヤなんだけど・・・・」

と、軽く口に出して言ってしまった私。

それ、聞かれてたみたい・・・直ぴーに。


「そんなに職員室イヤか?」

「イ、イヤ・・・」

どーしよ・・・体が怖くて動かない・・・。


でも、直ぴーから出てきた言葉は以外で・・・

「オマエ、今日どーしたの?具合悪いか?」

「イ、イヤ・・・全然具合良いです!」


何で・・・怒んないの?私、授業集中してなかったのに・・・。てか、こんな優しい言葉をかけるために私を職員室に呼んだの?

「そっ!なら良かった!今日もあの部屋で待ってるからなぁ~」


そう言って直ぴーは私の頭を優しく撫でてくれた。

こんな優しいあなただから・・・私は直ぴーに相談するんだよ?辛くて、苦しい心を癒してほしいから・・・。




< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop