先生!恋ってなんですか?!
「んっ・・・」
私が、直ぴーを待つのにまちくたびれて寝てしまってから2時間も経っていた。
私は体を起こして、ジュースを取りに行こうと思った時・・・後ろから誰かに抱きしめられた。
「ちょっ・・・誰?!」
私が暴れた拍子に私の肘がお腹に入っちゃったみたいで・・・・。
「いってっ・・・・」
私は、警戒しながら後ろを向くと・・・・。
「な、直ぴー?!」
そこには、いくら待ってもこの部屋に来なかった直ぴーの姿があった。
「ひどいよな~チョー痛いんですけど・・・・」
「ご、ごめ~ん・・・で、でも直ぴーがいきなり抱きついてくるから!」
そう言うと直ぴーは意地悪そうな顔で私に近寄ってきて、私の耳元でこう囁いた。
「季穂、大好き♪・・・ってか?」
あの時翔に抱きつかれた時に聞かれてたに違いない。
「はぁぁ・・・・直ぴーひどい・・・これは翔しかしちゃいけないことなんだよ?」
私が溜息まじりに言うと直ぴーの態度は想像してなかったような態度だった。
「ごめん・・・だって・・・季穂が可愛かったんだもん」
【だもん】って・・・翔より可愛いじゃん!
動揺してる私に直ぴーは不意打ちをかけてくる。
「季穂ちゃん♪チューしてもいいでちゅかぁ?」
ま、まさかの・・・赤ちゃん言葉・・・でちゅか??!
「チューなんてダメだよっ!教師と生徒だし・・・季穂には翔がいるもん!」
「何でダメなんだよ・・・」
「ダメに決まってるじゃん!直ぴー季穂のことバカにしてる?」
私がちょっと怒りをこめた言い方をしたら直ぴーは悲しそうな顔して・・・私のこと抱きしめてきた。
「ちょ・・・直ぴー?!」
「バカになんてしてねぇよ・・・これマジだから・・・」
甘い声で私にそう言ってから、直ぴーはこの相談室を出て行った。
私は・・・夢でも見ているかのような気分だった。
だって・・・大好きな直ぴーに告白されちゃったんだから・・・。