僕等の透明な夏

『何て言ったでしょう!』

「好きだよ、とか?」

『な、なわけないじゃん!』


…吃驚。

ちょっと図星。

正確には好きかもしれない、だけどね

「じゃあなんて言ったの?」

佑人はむすっとしながら言う。

『…えっと、ハローって…』

「ははっ、なんだそれ」

『つ、次!佑人投げて!』

「うん」


―ぽすっ

やっぱり、ぽすって言ってるようにしか聞こえないよ~

『え~こんにちは?』

「ハズレ。好きだよって言ったんだよ」

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