僕等の透明な夏

『ひどい!』

「小夏が思い出してくれるの待ってたんだよ」

佑人は片手でボールを上げたり落としたりしている。

『あの頃から幽霊…じゃないか』

「ははっ、違うよ」


好きかもしれない、じゃなくて…好きなんだ。

好きになっちゃいけないって思ってたけど…そんなことないよね。

幽霊だって…関係ないよね?

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