僕等の透明な夏
▼迷い

―次の日、また小屋に行った。

『おはよっ!』

「おわっ」

佑人は慌てて何かを隠した。

『なに?』

あたしは佑人の背中に回った。
佑人は手にグローブをしている。

『グローブ?野球してたの?』

「うん」

『隠さなくていいのに』

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