僕等の透明な夏

「勇介君…あたし勇介君のこと好きっ!」

「…え…」

「勇介君は?」

「……ごめん」

勇介が持っていた花火の光が消えた。

「そんなにお姉ちゃんが好き?」

『……!』

「…ごめん」

「なんで皆…お姉ちゃんばっかり!」

< 132 / 202 >

この作品をシェア

pagetop