僕等の透明な夏

『そんなことないよ』

「そんなことある!

勇介君だって……」

「姫乃ちゃん!」

智也が走って来た。

姫乃は智也をキッと睨む。

「なによ」

「僕…姫乃ちゃんのこと好きだよ!」


「……!」

暗闇でも、姫乃の顔がぽっと赤くなるのが分かった。

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