僕等の透明な夏

まさか……

『佑人!』

あたしは佑人に飛びついた。

「よかった!もう来てくれないかと思った」

『佑人…体が…』

「あぁ…俺そろそろ…」

『やだ!消えないって言ったじゃない!ずっとここにいるって……』

透き通った体を叩いた。
佑人は俯いたまま何もいわない。

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