僕等の透明な夏

花火できなくていいから…デートなんてしなくていいから……消えないでよ…!

「…ごめん。約束守れなくて。でも…これでよかったと思う。俺は小夏を苦しめるだけだ」

佑人の顔は透けて、その向こうに太陽が見えた。

『そんなことない!あたし…あたし、佑人がいなくなったら……』

「大丈夫」

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