僕等の透明な夏

目の前には、ぼろぼろの今にも壊れそうな小屋。

指でつついただけで崩れてしまいそうだ。

そんな時、小屋の中からシュッシュッと風を切る音が聞こえた。

足音を忍ばせ、ゆっくりと小屋に近づく。

木の影に隠れ、小屋の中を覗いてみた。

すると野球バットを持った男の子のシルエットが浮かび上がった。

誰……?

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