僕等の透明な夏

お母さん達も笑顔で手を振ってくれている。

これから1ヶ月とちょっと…我が家とはお別れだ。

お母さんが子供を産むので、夏休みの間従兄弟の勇介達の家へ預けられる。

会うのは…えぇと、小学生以来かな。

「お母さんもよくこの歳で子供産もうと思ったよねぇ」

姫乃が溜め息混じりに呟く。

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