BLUE SAVE FORCE
チキンは柔らかくなかった
そしてパスタもアルデンテではなく
ごく安物っぽい味がした

それでも
立食パーティは
エキサイティングだった

悠は慣れない英語で
身振り手振りでいろいろやり取りをしていた。

軍施設の滑走路が見渡せる広いバルコニーに
二十人近い人たちが一見娯楽の集会のように見える
やりとりをしている

それはとても
自然な風景だった


悠は、色々な招待客を巡ってやってきた
ダンに近付くとこういった
「今日見せたいものがあるって言ってたよね」
「なに」


ダンは一呼吸置いてから
悠の目を真剣に観ながらこう言った

「パイロットにならないか」

「何の冗談…?」

「一切危険はない」

「危険のないパイロットってあるの」

「ああっパーソナルノートコンピュータが使えるならな」

「なにそれっ」
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