ボクは誰?
「ボク、恋愛には興味ないんだ。」


「ギャハハハ!」


え?

今、

笑われた?


「ボクだってー!ボクだってー!ギャハハハ!しかも恋愛に興味ないって、あんた、もしかしてレズ?」


大笑いをしながら、

でかい声で、

そんなことを言う女。

こんな奴に『女の子』なんて言葉は、

絶対使いたくない。

『女』でも抵抗あるくらいだ。


「あんた、男に興味ないんでしょ?じゃあ、レズじゃん。あ、でも私はそっちの気はないから、惚れないでね。クスクス。」


「ふざけるなっ!」


教室中がしーんと静まった。


「ボクはレズじゃない!男の子に興味がないとかじゃなくて、恋愛に興味がないって言ってるだけだろ?うるせーんだよ!」


「超怖いんだけどー。」


そう言って『奴』は去った。

教室の中にいた生徒達が、

ボクを見ながら、

ヒソヒソと会話している。





くそっ!


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