ボクは誰?
二人の後をついて歩く。

森みたいに、

木が生い茂っている道を歩く。

いや、

道とは言えないかもしれない。


「おし!着いたぞ!」


いきなり目の前に、

きれいな川が現れた。

チョロチョロと音を立てて、

静かに流れる川。


「すっげー!雅史と晃は、いつもここに来るのか?」


「ああ。穴場だろ?」


「マジできれい。すげー!」


ふと、

田舎にある、

ボクの秘密の場所を思い出した。

あの頃史佳と一緒に、

秘密の場所に行ったっけ。


「ここは俺らだけしか知らないんだぜ?」


「ボクに教えてもいいの?」


「ああ、高橋なら喜んでくれると思ったし。」


晃が笑顔で答えてくれた。

こんなにきれいなところに、

連れて来てくれたのが嬉しかった。

それだけじゃなく、

ボクも仲間に入れてもらったのが、

一番嬉しかった。



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