ボクは誰?
ジリジリと照らす日差しは、

ボク達を熱くさせる。

そんなボク達の、

熱くなった心を、

熱くなった体を、

いい感じで、

クールダウンさせてくれる、

川の水温。



水遊びに夢中な雅史と、

晃を眺めていると、

やっぱり、

史佳を思い出している。



史佳への気持ちは、

封印しているはずなのに。

史佳を思い出すたびに、

胸が苦しくなるんだ。


「高橋ー!」


雅史がボクを呼ぶ。


「ん?」


「そろそろ帰るか?」


「そうだな。」


「おし!」


二人がこっちに来た。


ニヤリと笑った二人。


「ちょっ!!」


いきなり二人に手を掴まれて、

強引に川に連れて行かれた。



ドッボーン!


「ギャハハハ!」


「ブハハハハ!」


二人は、

川に落とされたボクを笑う。




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