ボクは誰?
ボクはそれから、

夢中で小説を読んだ。

彼の作品は、

私小説が多いが、

なぜか惹かれる。


「マジ、かわいー!」


「これ、マジ欲しいんだけどー。」


「超かわいい。」


小さな声で、

ひとりごとを言う絵美。

おかげで、

ボクは集中できない。

絵美と来なければよかった。

あの時、

断ればよかった。



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