ボクは誰?

史佳が待つ教室に戻らなきゃ。

しかし何て説明しよう?



ボクは考えながら教室に向かった。


「大貴、有希が好きなんでしょ?」


そう言ってる史佳の表情は、

とても悲しいのに、

無理して笑顔を作っていた。

ボクは、

大切な史佳を悲しませたくない。


「いや、違うよ。大貴は史佳のことを聞いてきたんだ。」


「ほんと?」


そう言いながら、

顔を赤らめる史佳が、

とてもかわいくて、

ボクは複雑な気持ちだった。

でも史佳の笑顔が見たいから、

つい嘘を言ってしまったが、

バレたら史佳を傷つけてしまう。



傷つけたくないから、

ボクは史佳のためなら、

何でもするんだ。




そう決意をした放課後だった。



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