ボクは誰?
「いっただっきまーす!」
朝食を食べていたら、
視線を感じた。
「ん?」
気づいたら、
お母さんと史佳が、
ボクを見てる。
「何?ボクの顔、何か変?」
「何でもないわよ。ほら、気にしてないで食べなさい。」
「…うん。」
あれ?
さっき、
うっかり『ボク』って言っちゃったよ。
でもお母さん、
何も注意しなかったなー。
あんなに言葉遣いに、
うるさいはずなのに。
「有希、病院に行ってみる?」
ブハッ!
思わず口に含んでいたご飯を、
吹き出してしまった。
「有希、汚いわねー。ダメじゃないの。」
「だって、お母さんがいきなり…。」
「今朝、史佳ちゃんから聞いたわ。病院に行きたいけど、ずっと悩んでいたんでしょ?」
「そりゃそうだけど…。」
「なら、行けばいいじゃない。」
「でもお父さんが何を言うか…。」
「お父さんにはお母さんから話しておくわ。史佳ちゃんがついて行ってくれるって言ってたから、今日病院に行ってきなさいよ。」
「お母さん。もしボクが男の子ってなっても、ショック受けない?」
ボクはそれが気がかりだった。
朝食を食べていたら、
視線を感じた。
「ん?」
気づいたら、
お母さんと史佳が、
ボクを見てる。
「何?ボクの顔、何か変?」
「何でもないわよ。ほら、気にしてないで食べなさい。」
「…うん。」
あれ?
さっき、
うっかり『ボク』って言っちゃったよ。
でもお母さん、
何も注意しなかったなー。
あんなに言葉遣いに、
うるさいはずなのに。
「有希、病院に行ってみる?」
ブハッ!
思わず口に含んでいたご飯を、
吹き出してしまった。
「有希、汚いわねー。ダメじゃないの。」
「だって、お母さんがいきなり…。」
「今朝、史佳ちゃんから聞いたわ。病院に行きたいけど、ずっと悩んでいたんでしょ?」
「そりゃそうだけど…。」
「なら、行けばいいじゃない。」
「でもお父さんが何を言うか…。」
「お父さんにはお母さんから話しておくわ。史佳ちゃんがついて行ってくれるって言ってたから、今日病院に行ってきなさいよ。」
「お母さん。もしボクが男の子ってなっても、ショック受けない?」
ボクはそれが気がかりだった。