ボクは誰?
書き終えて、
保険証と一緒に受付に渡す。
「では、ここをまっすぐ進んで、突き当たりを左に曲がりますと、精神科ですので、これを窓口に渡してからお待ち下さい。」
そう言われて、
クリアファイルを渡された。
朝一番で来たのに、
待合室は結構混雑していた。
「お願いします。」
そう言いながら、
窓口にクリアファイルを渡す。
何を聞かれるんだろう?
「有希。結構混んでるね。」
「ああ。こりゃかなり待たされるな。」
「そうだね。」
「ボク、待つのって嫌いなんだよなー。これから先もこんなんじゃ、来る気なくすよ。」
「じゃあ、今のままでいいの?」
「…やだ。」
「じゃあ、諦めて気長に待とうよ。」
「だな。今日は史佳がいるからいいけど、次回からは本を読みまくるか。」
「あっという間にたくさん読めるんじゃない?」
「かもな…。」
ボクはそんな他愛もない話を、
史佳とずっと話していた。
こんな風に、
二人でゆっくり話すのは、
ボクには最高の時間だ。
保険証と一緒に受付に渡す。
「では、ここをまっすぐ進んで、突き当たりを左に曲がりますと、精神科ですので、これを窓口に渡してからお待ち下さい。」
そう言われて、
クリアファイルを渡された。
朝一番で来たのに、
待合室は結構混雑していた。
「お願いします。」
そう言いながら、
窓口にクリアファイルを渡す。
何を聞かれるんだろう?
「有希。結構混んでるね。」
「ああ。こりゃかなり待たされるな。」
「そうだね。」
「ボク、待つのって嫌いなんだよなー。これから先もこんなんじゃ、来る気なくすよ。」
「じゃあ、今のままでいいの?」
「…やだ。」
「じゃあ、諦めて気長に待とうよ。」
「だな。今日は史佳がいるからいいけど、次回からは本を読みまくるか。」
「あっという間にたくさん読めるんじゃない?」
「かもな…。」
ボクはそんな他愛もない話を、
史佳とずっと話していた。
こんな風に、
二人でゆっくり話すのは、
ボクには最高の時間だ。