ボクは誰?
ボクの部屋に入ってから、

絵美の話を聞いた。



聞いたところによると、

絵美は両親から虐待されてきたらしい。

家にいたくない。

そんな気持ちから、

ボクに頻繁に連絡してきたらしい。


「絵美も、『有希』って呼んでいい?」


「構わないよ。」


「ありがと…。」


絵美は、

ポロポロと涙をこぼし始めた。


「有賀さん。私も友達になってくれる?」


「絵美を友達と思ってくれるの?」


「うん!」


「嬉しい。絵美、ずっと友達がいなかったの。」


「もう私も有希も、有賀さんの友達だよ。」


「ありがと。本当にありがと。」


「絵美。今まで苦しかったんだな。気づいてあげられなくてごめんな。」




ボクの言葉を聞いた絵美は、





号泣した。






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