ボクは誰?
「どうやら二人で、話し合って決めたらしいよ。」


「何を?」


「ぬけがけしないって。」


「は?」


「つまり、有希と会う時は雅史と晃、お互い一緒じゃないとダメって決めたらしいよ。」


「何でそんなこと知ってんだ?」


「だって二人から聞いたもん。」


「はあ?」


「偶然駅で会った日、夜に雅史と晃とメールで話したの。そしたら二人とも言ってた。『これはお互いで約束したから。』ってね。」



何だか、

頭が痛くなってきた。

なんだ?それ?


「有希、クラスにそういう人がいたんだね。」


史佳が言うから、

ふと顔を見た。

笑顔だった。



----チクン



ボクの胸が痛くなった。


史佳の笑顔を見れば、

ボクは最高に幸せを感じるのに、

なぜ、

この笑顔の時は痛くなったんだろう?





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