ボクは誰?
携帯を見たら、

絵美からだった。


『有希。今日はどうもありがとう。絵美は、有希と本当の友達になれて嬉しかった。ずっと友達っていなかったから、淋しかったの。本当にありがとう。』


何だか、

ボクの心がほんわかしてきた。


『追伸:有希は鈴木さんのこと、本当は好きでしょ。親友としてではなく、恋愛の対象として好きでしょ。』


絵美は、

何でわかるんだろう?

すごく鋭い。

それとも、

ボクがわかりやすいのだろうか?


「メール、誰からだったの?」


史佳が覗き込んできたから、

慌てて携帯を隠した。


「ああ、絵美が『ありがとう』って。」


「そっかー。最初はびっくりしたけど、実際はすっごくいい人だったね。ちょっと冗談がきついけど。」


ほんっと、

冗談きついよ。




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