ボクは誰?

帰省

ずっと楽しみにしていた。

ボクの田舎に帰る前は、

何度も何度も、

史佳とメールや電話で会話した。


何を持って行くか?

向こうでは何をしようか?


そんな話をしている時に、

いよいよ出発する日になった。



電車は相変わらずの混雑。

去年までは退屈でつまらなかった。



でも、


今年は違う。


電車の混雑すら、

楽しく感じる。



史佳の存在ってすごいな。

毎年同じ電車だし、

車窓の景色もつまらなかったのに、

今年は車窓の景色が輝いて見える。





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