ボクは誰?
「晃、おせーなー。」


「この間は雅史が遅刻だから、おあいこだな。(笑)」


「俺だって忙しいんだぞ?それくらい大目に見てくれよー。」


そんな風に、

楽しくおしゃべりをしていた。

史佳は、

笑顔で会話を聞いているだけ。


そんな時、

背後に、

人の気配を感じた。


「わっ!」


「うわっ!何だ!」


驚く雅史。

でも、

ボクは気配を感じていたから、

全然驚かなかったけどな。

大体、

晃がしそうな感じがしてたし。


「何だよ。高橋、驚くかと思ったのに。」


「残念だったね。気配がしてたから、ちゃんと気づいていたよ。(笑)」


「高橋、気づいていたの?俺、全然気づかなかった。」


「雅史は鈍感だからじゃね?(笑)」


「だよな。(笑)」


晃とボクが一緒にニヤけた。


「ひでーよなー、二人して。」





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