ボクは誰?
「あ!川だ!」


「あ!花がいっぱい咲いてきれい!」


目を輝かせながら話す史佳が、

とてもかわいかった。

そんな史佳に見とれながら、

ボクも、

景色を楽しむことができた。


あんなに長くて退屈だった移動が、

今日は早く短く感じて、

あっという間に到着した。




今日から一週間、

父の実家である田舎で、

史佳と過ごすんだ。



嘘かもしれない。

夢かもしれない。



何度ほっぺをつねっても、

痛みがちゃんとあった。




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