ボクは誰?
そんなやり取りをした直後、

絵美は史佳を睨んだ。


「鈴木さん。絵美ね、有希が好きなの。」


「私も有希が好きですよ。」


ドキッ。

胸が高鳴った。



ワタシモユキガスキデス…



その言葉が頭の中をグルグルしていた。


「そうじゃないの。あなたは『親友』として好きなんでしょ?絵美は違うの。有希を愛しているの。何が言いたいのかわかる?」


「わかりません。」


こういう争いって苦手だな。


「絵美。とにかく今日は、史佳と一緒に約束があって、それで出かけてるんだ。今日は帰った方がいいぞ。」


「やだ!絵美も一緒に行く!」


「いい加減にしろよ!絵美、お前かなり自分勝手だぞ?ボクが嫌だって言ってるだろ?」


「ひどい。有希のバカ!」


絵美は泣きながら走り去った。




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