ボクは誰?
夕食
夕食は野菜を中心にした煮物とか、
海でとれたての魚料理ばかり。
おばあちゃんが作る煮物は大好きだけど、
魚料理は苦手なんだ。
焼き魚って、
骨を除いて食べるのが面倒じゃん。
しかし史佳は、
慣れた手つきで食べてた。
あー、
肉が食いてー。
「有希、食べないの?」
「ボク、肉が食べたいんだ。」
「ボク?」
母の言葉に、
はっと我に帰った。
そういえば、
家族の前では『ボク』って、
使わないようにしてたんだった。
ボクの両親は、
言葉遣いにすっげー厳しい。
その『すっげー』とか、
さっき思った『食いてー』
なんて言ったら大変なんだった。
ちらりと史佳を見たら、
驚いた顔してた。
そりゃそうだよなー。
史佳の前では、
いつも『ボク』だから。
海でとれたての魚料理ばかり。
おばあちゃんが作る煮物は大好きだけど、
魚料理は苦手なんだ。
焼き魚って、
骨を除いて食べるのが面倒じゃん。
しかし史佳は、
慣れた手つきで食べてた。
あー、
肉が食いてー。
「有希、食べないの?」
「ボク、肉が食べたいんだ。」
「ボク?」
母の言葉に、
はっと我に帰った。
そういえば、
家族の前では『ボク』って、
使わないようにしてたんだった。
ボクの両親は、
言葉遣いにすっげー厳しい。
その『すっげー』とか、
さっき思った『食いてー』
なんて言ったら大変なんだった。
ちらりと史佳を見たら、
驚いた顔してた。
そりゃそうだよなー。
史佳の前では、
いつも『ボク』だから。