ボクは誰?
「あ、すみません。俺が高橋さんに相談したいことがあって、それでちょっと相談に乗ってもらったんで、遅くなってすみませんでした。夜遅いので、危ないから一緒に来ました。」


「まあ、そうなの?」


「はい。高橋さんには、今日無理言って時間を作ってもらったんで、どうか怒らないであげて下さい。」


「そう。わかったわ。えっと…。」


「小川です。」


「小川さん、どうもありがとうね。帰り、気をつけてね。」


「はい。ありがとうございます。」


雅史が、

ボクを笑顔で見た。





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