ボクは誰?
「じゃあな。今日は相談に乗ってくれてありがとな。」


「あ、ああ。雅史、気をつけて帰れよ。」


「ああ。」


雅史は手を振って帰った。


「有希。とりあえず入って。落ち着いたら、またお母さんと話しましょ。」


「うん。」


雅史のおかげもあるんだろうけれど、

お母さんは、

それ以上何も言わないでいてくれた。

それがすごくありがたかった。

ボクは、

お父さんに会わないようにして、

すぐに自分の部屋に行った。





< 311 / 406 >

この作品をシェア

pagetop