ボクは誰?
「高橋。高橋。なんだ、寝てんのか?」


ボクは寝たふりをした。

話したくねーし。


「寝ているみたいなので、失礼します。」


「はい。」



ガラガラ



保健室のドアが閉まった。

寝たふりをしていたボク。

でも、

本当に眠ってしまったらしい。



「有希。」


ボクの、

愛しい人の声が聞こえた。

ずっと悪夢続きだったけど、

愛しい人の声が聞けるなんて、

いい夢だなー。


「有希。」


また聞こえた。



あれ?

やけにリアルな声だなー?





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