ボクは誰?
「そうかい。じゃあ、そのお友達の部屋は403号だよ。あんたたちは隣がいいって言ったね?402号が空いてるよ。」


「わかりました。」


鍵を受け取って、

エレベーターを待つ。


「高橋、いいのか?」


「この際乗り込まなきゃヤバイだろ?」


「いや、俺ら、隣の部屋借りたけど。」


「ん?どういう意味?」


「俺、高橋と一緒にって、すっげー嬉しい。」


「バーカ!何にもしねーよ。」


「しないの?」


「なに、がっかりしてんだよ。行くぞ!」


肩を落とした雅史と一緒に、

狭いエレベーターに乗った。


雅史が後ろから抱きしめてきたから、

振り払った。



そんな気分じゃねーし!





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