ボクは誰?
とにかく今は、

絵美を刺激しない程度に、

話を続けていくしかない。

うまく説得できれば一番いいんだが、

避けられそうになかったら、

何とか隙を見つけるしかない。


「絵美。何で晃と史佳がここだってわかったんだ?」


「当然でしょ?絵美が晃に教えたんだもん。」


「は?」


「知らなかったの?このラブホ、絵美のお父さんの会社が経営しているのよ。だから晃に言ってやったのよ。『特別にタダにしておくから、彼女を誘って』ってね。」


「そうだったのか。」


「バカな晃。まんまとひっかかって。あははは!」


晃が絵美を睨みつけている。




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