ボクは誰?
「史佳!雅史は?まさか死んでねーだろーな?」


いきなり、

クスクス笑い出す史佳。


「何、笑ってんだよ!もし死んでたら…。」


「俺が死んでたら、高橋は泣くんか?ったく、勝手に人を殺すなよ。(笑)」


この声は!


史佳のそばに、

雅史が立った。

右腕と右胸は、

包帯でグルグル巻きの状態の雅史。


「雅史、右腕をやられたのか?」


「ああ。胸の方はまだましだけどな。」


「まさか…。」


「大丈夫だ。日常生活を送るのには、問題ねーから。」


この言葉の意味を、

ボクはすぐに悟った。




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