ボクは誰?
「あ、俺は帰るわ。高橋、お大事に。」


「ああ。雅史、ありがとな。」


「一言だけいい?」


「ん?」


「俺さ、ケガしたけれど、趣味でしか野球ができなくなったけど、それでも俺は後悔してねーから。」


「雅史。」


「俺、高橋が好きだから守りたくて、とにかく必死だった。だから後悔してねーから、高橋は落ち込むなよ。でももし凹んだら、いつでも連絡しろよ。」


「雅史、お前いい奴だな。」


「今頃気づいたの?おっせー!(笑)」


明るく笑いながら、

雅史は病室を出た。



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