ボクは誰?
それなのに、

中学では、

セーラー服を着なくてはいけない。



初めて着た時、

お母さんは、


「あら、似合うじゃない?」


そう言って微笑んだ。

でもボクは、

鏡に映った姿を見て、

ショックを受けた。

すでに体は女性らしくなっていて、

それがすごく、

嫌でたまらなかった。



毎朝セーラー服を着るたびに、

ボクはすごく落ち込んだ。

鏡すら見るのが辛くて、

ボクは鏡を見るのをやめた。


「もう二度と鏡は見ない。」


そう誓って、

ボクは、

鏡を押し入れにしまった。



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