ボクは誰?
気づいたら、

有希が、

私を抱きしめてくれた。



あたたかいよ…。



「有希、ありがとう。」


笑顔にならなくちゃ。




「よし!決めた!」


「何を?」


「ボク、史佳の騎士になる。史佳が淋しい時はそばにいる。本屋も一緒にいるよ。夜、悲しい時や淋しい時は、メールや電話で話そう!そしたら史佳、気持ちが楽になるだろ?」


そんな有希の優しさが好き。

さりげない優しさが好き。

私の苦しみを、

わかってくれただけじゃなくて、

それ以上に、

嬉しい言葉をくれたのが、

嬉しくて、


『信じていいの?』


って気持ちでいっぱいだった。




< 61 / 406 >

この作品をシェア

pagetop