ボクは誰?
「ねえ、有希。私のことが嫌いになったの?」
「そんな訳ないだろ?」
何も話さないつもりでいたのに、
気づいたら、
反射的に返事をしていた。
「じゃあ、なぜ?」
「言えないよ。」
「言って。」
「言いたくない。」
「わかった…。有希はもう、私の親友でいてくれないの?このまま『さよなら』なの?」
何も言えなかった。
心の中では、
いっぱい弁解していたのに。
頭の中は、
史佳でいっぱいなのに。
ボクの口が開いてくれない。
うまく言葉にできない。
史佳。
失いたくないよ。
ボクがいつも、
いつでも、
どんな時も守りたいんだ。
それには、
強くならなきゃいけないんだ。
でも、
言葉にならない。
何も言えなかった。
「そんな訳ないだろ?」
何も話さないつもりでいたのに、
気づいたら、
反射的に返事をしていた。
「じゃあ、なぜ?」
「言えないよ。」
「言って。」
「言いたくない。」
「わかった…。有希はもう、私の親友でいてくれないの?このまま『さよなら』なの?」
何も言えなかった。
心の中では、
いっぱい弁解していたのに。
頭の中は、
史佳でいっぱいなのに。
ボクの口が開いてくれない。
うまく言葉にできない。
史佳。
失いたくないよ。
ボクがいつも、
いつでも、
どんな時も守りたいんだ。
それには、
強くならなきゃいけないんだ。
でも、
言葉にならない。
何も言えなかった。