ボクは誰?
ボクの気持ちは、

史佳には言わない。

そう決めているのに、

心のどこかでは、

まだ期待してるんだよな。




気づいたら、

史佳の方から、

スースーと寝息が聞こえる。


『寝たのかな?』


史佳の顔を覗き込んでみた。

完全に爆睡状態。


「史佳?」


試しに呼びかけてみたけれど、

返事がない。



寝顔、




かわいいな。




ふと気づいたら、

ボクは、






史佳の髪を撫でていた。

髪を撫でられた史佳は、

全然気づいていないらしい。

マジで爆睡。

おそらく、

家庭のことで不安になっていて、

あまり眠れない日々を、

過ごしていたんだろうな。




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