ボクは誰?
幸せそうな顔で眠る史佳が、

愛おしくて、

愛おしくて、

このまま時間が、

止まって欲しかった。

ボクは、

こんなにも好きなのに、

こんなにそばにいるのに、

史佳の気持ちは、

大貴だけしかない。

ボクは、

ただの親友でしかない。



離したくない。

史佳。

離れないでくれ。

ボクから、

離れないでくれ。



史佳って、

まつげが長いんだな…。

史佳って、

鼻筋が通っていてきれいだな…。

史佳って、

唇がふっくらしていて、

すごく柔らかそうだ。

ずっと史佳を見つめていたら、




抑えきれない衝動に駆られて、





ボクは、







史佳にキスをした。





< 93 / 406 >

この作品をシェア

pagetop