好きを私にください。
「あ~、もう有り得ない…。こっちはマジメに勉強してたのに…。」

「まだあんの?」

「あとちょっと。」


涙が~。


「俺が教えて「くれなくていい!!」

「…。」

「だって国語だもん。」

「あっそぉ。」


拗ねちゃった先生。

拗ねちゃったよ…。


あたしはそんな先生を放置して、机に座り直した。

シャーペンを持って、書き始める。
後ろに先生がいるのかと思うとドキドキする。



一応宿題が終わって、後ろを振り向く。


「あれっ…。」


先生がいない。

どこ行ったんだろう…??
帰っちゃったのかな。それとも、夢…だった?


…夢…。

…現実がよかった。


-ガチャッ


「宿題終わったか?」

「ッ!?」


平然と部屋に入って来たのは先生だった。


「お、終わった…。」


パジャマ着て首からタオルを下げている先生。

泊んの??


「俺、ここの部屋で寝よっかな~。」

「はぁあ!?」


なんで!?何考えてんの!?


「だって亮いねんだもん。」

「なんで!?」

「遊び行ってる。朝までカラオケだってよ。」


…最悪、あんのクソ兄貴ぃい~~!!!
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