好きを私にください。
「てことだから。」


と言って布団をバンッと置く先生。


「本気?」

「大マジ。」


嘘っ…!!!

一気に顔が熱くなる。


無い無い無い無い!!!


「あ、あたし寝るっ!!」

「学校の準備したのか~?」

「しっ、したよ!お父さん!?」


あっ…思わずいつものノリで…。


「か~れ~し~。」

「っ…。」


さらに顔が熱くなる。

本気…なのかな。


「先生、電気消して?」


あたしはベッドに座りながら言った。

パチッと音がして、部屋が真っ暗になる。
あたしはカーテンを開けて、月明かりで部屋を明るくした。

この薄暗さが好き。

ちょっと怖いけど、神秘的な感じがする。


あたしは寝っ転がって、先生に背を向けた。
だって、恥ずかしすぎる。

ドキドキしちゃってヤバい。


「…先生。」

「ん?」

「…あたしたちって…どういう関係?」


さっきの先生の“彼氏”って言葉が気になって思わず聞いた。


「…彼カノ。」

「…。」


さっきのは本気だったのか…。


「ちゃんと俺言ったじゃん。俺が賭けに勝ったんだから、俺と付き合えって。」

「…だって、冗談とか、からかってるとか…そういうふうにしか思えないんだもん。」


先生大人だし…。
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