好きを私にください。
「普段はめっちゃ男っぽいっつーかサバけてるっつーか。」

「うるさいぃ~!!」


あたしだって好きでこんな性格なんじゃないし!!

本当はもっと可愛らしい女の子っぽい性格がいいけどさ。


「結構人の心ん中とか分かってそうだし。」

「分かるわけ無いじゃん…。現に先生の気持ちだって分かんないのに。」

「なんつーか、余裕そう。」

「余裕そうなのは先生じゃんっ…!!!」


何言ってんの!?先生!!


「はっ?俺が?無い無い!!いっつもヤバいし。」

「嘘臭い~!!!」

「しかもアンタさ、他の奴と違って冷めてっから。」


冷めてる…。

冷たいってことかな?ヒドイとか…?

ヤダ…不安になんじゃん…。


「冷静っつーの?」


それって褒めてんのかな~…。


「最近だよな、アンタがはしゃぐようになったの。」

「いや、結構前です。」

「俺からしてみりゃそーなんだよ!」


結構先生の前でもはしゃいでるけどな~。


「はしゃぐっていうか、“女”じゃなくて“女の子”っぽい行動するようになった。
…んじゃん?」

「適当…。」


結局言ってくんないんじゃん。

バカ、先生。


あたしは拗ねてまた先生に背を向けた。


「バーカ。」


そう呟いた。


「あぁっ!?」


ベッドの側まで来た先生。

…ヤバい。
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