好きを私にください。
「…。」


あたし悪いんじゃんーーー!!!

あたしは起き上って正座をして


「おはようございます。」


ってお辞儀しながら挨拶した。


「…おい、何バックれようとしてんだよ。」

「…今日は学校がありまするので。」


誰だー…。


「…ふぅ~ん、カレンダー見てみ。」

「…?」

「今日は10日です。」

「ッ!!!」


今日学校休みや~ん!!!

昨日宿題も準備もしたのにっ…!!


意味無いじゃん…。


「正解は祝日です。」


っていつもの先生口調で言う和ちゃん。


「先生口調…。」

「だって菅田さん、分かってなかったみたいだし?」

「…余計なお世話です!」


祝日を忘れるとは…明海、不覚!!

さてと、寝直すか…。


「おやすみ~。」

「さっきおはようございます言ったじゃん。」

「今日が祝日なら話は別~。」


って先生に背を向けてまた寝っ転がった。

いくらでも寝れる…。


「あのなぁ…。」


って少し体制を変える先生。


「あっ、先生、あんま動かないで!?」


顔だけ先生の方に向けて言う。


「はっ!?」

「あたしのベッド狭いから!」
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