好きを私にください。
それだけ言うと、あたしは寝っ転がって本当に寝るために目を閉じた。


「おい、マジで寝んの!?」

「寝る~…。」


もうすでにスリープモードONになってるあたしはうとうとしながら答えた。


「出掛けたりとかしねーの!?」

「…和ちゃんが出掛けたいって言うんならいーよッ♪」


ニッコリ笑いながら言った。

…眠いおかげで目がむちゃくちゃ細いと思う。


「…アンタ、案外S?」

「Sって…失礼な。あたしゃMだよ。」


ってなんの話してんだか。

あたしは基本Sだよ。遊んでるときとか、からかうのとかめっちゃ面白いし。


恋愛は…M…なんじゃないっすかね?
知らないけど!!


「Sにしか見えないんですけど。」

「Sじゃないよ、あたし。」

「俺の方が下手に思えてくる。」

「大丈夫だよ、和ちゃんの方が権力とか全部上だから。」


もう、出掛けないなら寝かせて…。

と思って目を閉じると


「仕方ねぇなぁ、出掛けるか!」


と和ちゃんが言った。


「え゙っ!?」


寝る準備万端だったのに…。


「どこ行くかな~。」

「…あたしのお家のベッド♪」


おやすみなさい。


「6月中旬だしな~…暑いし…。」


もう勝手にしてくれ。


「水族館!!とか?」

「!!行くっ!」

「反応早っ!」
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