好きを私にください。
「…はぁ、しょうがねーなぁ。」


そう言ってベッドに腰掛けた先生。


「何が知りたい?」

「…なんでもいいよ。」

「なんだそりゃ!」


聞いてから思った…別に、そんな急ぐ必要も無いじゃんって。


「んじゃ、中学生から今までの先生について。」

「中学?!そんな覚えてねーし…。」

「覚えてる限りでいーからさッ!」

「…しょうがねーなぁ。」


そう言いながらも、結構話してくれた先生。


中学・高校の頃はやんちゃ坊主だったとか、国語は途中で捨てたとか。


「へぇー。」


いよいよ、高2。

そろそろ元カノさんが登場するあたりだろう…。


「んで、3年になって…」


3年!?えっ、ちょっと待ってよ!?吹っ飛ばしたでしょ、今!!!


「えっ、元カノさんは!?」


思いっ切りいっちゃったあたし。

あ゙っ…。


「…アンタが気にするだろうからと思って言わなかったら逆に言われんのか。」


って笑った。


「だって気になるもん。」

「元カノな~。名前は佑実(ユミ)っつんだけど…俺の幼なじみでさ~、3つ…くらい年下。」

「ふぅ~ん。」


なんかやましい事があるから言ってくれなかったのかと思った。

例えば、まだ連絡取り合ってる~とか。


「高2の冬から付き合い始めて…この間別れた。
4、5年付き合ってたな。」


…絶対に越してやるっ!!!
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